既に残すところ1週間なのですが、来週の19日、20日に行われるOSC2013 Tokyo/Fall への出し物について 話し合いがもたれました。実は、参加自体は決定していたものの、のんびりまったりがモットー(?)の集まりですので、参加以外はほとんど決定してませんでした。
そんなわけで、分担を決めた結果、OSXやiPhoneユーザーの隠者は、iOS版について調査することになりました。というわけで、ちまちまやってみました。
まず、iOS版を使うには、iOS開発環境が必須となります。
用意するもの
- XCodeの動作するMac OS X
- XCodeのインストール
- XCodeへのCommand Line Toolsのインストール
- (ハードウェアで動かすには) Apple Developer Programへの登録(有償)
XCodeは、App Storeから無償で入手できます。
Command Line Toolsは、XCodeのメニューからPreference→Downloadsと選択していくと、一覧にあるので、そこからインストールしておいて下さい。
Build手順
現状ではシミュレータ版とハードウェア版でビルド手順が異なります。つまり2種類用意しておかなくてはならないようです。
Simulator版
1. Full Sourceコードの入手(5.2.0 Alpha1)
$ cd ~/$ git clone git://gitorious.org/qt/qt5.git qt5-ios-sim
$ cd qt5-ios-sim
$ git checkout refs/tags/v5.2.0-alpha1
$ perl init-repository
$ perl init-repository
2. qtbaseのビルド(ビルドは一部のみ)
$ cd ~/qt5-ios-sim/qtbase$ ./configure -xplatform macx-ios-clang -developer-build -opensource -confirm-license -nomake examples -nomake tests -release -sdk iphonesimulator
$ make -j 4
3. (オプション) QtQuick 1.0用のビルド
$ cd ~/qt5-ios-sim/qtscript$ ~/qt5-ios-sim/qtbase/bin/qmake
$ make -j 4
$ cd ~/qt5-ios-sim/qtquick1
$ ~/qt5-ios-sim/qtbase/bin/qmake
$ make -j 4
4. simple demoを使って動作検証
$ cd ~/$ git clone git://github.com/msorvig/qt-ios-demo.git qt-ios-demo-sim
$ cd qt-ios-demo-sim
$ ~/qt5-ios-sim/qtbase/bin/qmake
$ open qt-ios-demo.xcodeproj
IOS版のアプリは、プロジェクトファイルをXCodeで起動してビルド・実行になります。
ちなみに、qtbase/examples/widgets/graphicsview/chip も4と同じようにqmakeしてXCodeで開くと、実行できました。
実機版
わざわざ分けましたけど、ほとんど変わりありません。自分で再現作業するときに楽なので分けただけです。変更点は色を変えています。
ただ、実機版で試すためには、Apple Developer Programを購入して、Appleの認証を受ける必要があります。証明書の取得、App IDの入手、実機の登録なども当然必要で、この辺りの手順は、各種書籍やWebサイトにHow To がありますので、そちらを参照して、まずは簡単なアプリの実機動作を確認しておいてください。
残念ながら、Qtはそこら辺りを省略したり、楽にしたりするものではありません。
1. Full Sourceコードの入手(5.2.0 Alpha1)
$ cd ~/$ git clone git://gitorious.org/qt/qt5.git qt5-ios
$ cd qt5-ios
$ git checkout refs/tags/v5.2.0-alpha1
$ perl init-repository
$ perl init-repository
2. qtbaseのビルド(ビルドは一部のみ)
$ cd ~/qt5-ios/qtbase$ ./configure -xplatform macx-ios-clang -developer-build -opensource -confirm-license -nomake examples -nomake tests -release
$ make -j 4
3. (オプション) QtQuick 1.0用のビルド
$ cd ~/qt5-ios/qtscript$ ~/qt5-ios/qtbase/bin/qmake
$ make -j 4
$ cd ~/qt5-ios/qtquick1
$ ~/qt5-ios/qtbase/bin/qmake
$ make -j 4
4. simple demoを使って動作検証
$ cd ~/$ git clone git://github.com/msorvig/qt-ios-demo.git
$ cd qt-ios-demo
$ ~/qt5-ios/qtbase/bin/qmake
$ open qt-ios-demo.xcodeproj
これで、XCodeが起動しますので、実機で起動することになります。
iPad miniで動かすと以下のような感じになります。
ついでなので、実機でも4000 chipデモ
これらは、今週末のOSC2013 Tokyoにて展示しておきますので、興味があればお立ち寄り下さいませ。
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