2011年4月13日水曜日

Wazze Mark−Ⅳを手にとってみた

久しぶりの技術ブログな隠者でございます。

こっそり3Dゲーマーで、最近でこそRadeon系を使っているものの、かなりの期間GeForce派だったので、前々からTegraには興味深々だったのですが、なかなか手を出せずにいたところ、Tegra2搭載のタブレット「Wazze Mark-IV」をお借りすることができました。



主なスペックは、


  • CPUTegra2Dual Cortex-A91GHz
  • RAMDDR2667MHz 512MB
  • ROMNAND Flash 512MB
  • カメラ 1.3MFor video conference)
  • LCD10.1” 1024x600, LEDバックライト
  • タッチパネル:静電容量タイプ
  • Micro-SD:最大32GB
  • Wi-Fi802.11 b/g
  • Bluetooth2.1 + EDR
  • 3軸加速度センサ 
  • USBHOST1
  • 外部ディスプレイ:HDMI 1.3
  • 3.5 ヘッドフォンジャック
  • ステレオスピーカー内蔵
  • マイク内蔵
  • スイッチ
    • 電源、ボリューム、ロック、リターン
  • バッテリ
    • 動画再生 4.5時間
    • スタンバイ(LCDオン) 7.5時間
    • オーディオ再生(LCDオフ) 16時間
    • スリープ 98時間
  • 大きさ:275 ×178 × 13.6
  • 重さ730g

とのこと。なかなか高性能な製品です。
これは、もともと、P10AN01という型番で知られる中国製の製品でして、いくつかの国で色々名前を変え、カスタマイズされて売られているようです。
  • Wazze Mark-IV
  • XVision
  • Advent Vega
  • DreamBook ePad P10 3Dui
  • Mobii Tegra Tablet 10.2
Wazze Mark-IVは、タブレット向けにカスタマイズされたSimejiさんと、Adobe Flashとをプレインストールした物にとの事です。


ちなみに、ハードウェア上部には、マイク、電源ボタン、ロックボタン、戻るボタンが



右脇には、ACアダプタソケット、HDMI端子、USB端子、microSDスロット、イヤフォン、音量のハードキーが

下部には、おそらくクレドール用の端子が用意されているようです。

ちなみに、大きさは、FSS rebootと比べるとこんなものです。え・・・・余計に分かりにくいって?それは、書店に行ってFSS rebootを買ってくるときっとわかります。1巻は、Amazonでは売り切れて値段をふっかける業者しか残ってませんが、まだ地方の書店ではそこそこの冊数が積まれているのを見かけていますので、頑張って探して下さい。


いや、ちょっと脱線しました。というわけで、今日からしばらく、Wazze Mark-IVでのお遊びについて、ちらほら書いて行きたいなと思います。

   



2011年4月2日土曜日

心からの感謝と静かな祈りを

立て続けに技術情報ではない日記を書いている隠者でございます。
もう一つ、このエントリーだけ・・・。

先週の木曜日、個人的に交友のあったある技術会社の社長さんが亡くなられました。享年41歳。

もともとずいぶん昔から退職を考えていて、色々相談させていただいてる方に一度合わせるよと言われてお会いしたのが1年ちょっと前くらいでしたでしょうか。初めての飲み会は平日の夜23時スタートという異例の飲み会で、翌朝まで飲んでいました。
結局始発まではもたずに、朝一番にタクシーに乗せられて自宅まで戻り、シャワーを浴びて出社・・・なんて事になったわけですが、それはそれなりに、非常に楽しい時間で、それ以来、その時のお二人には何度もごちそうになり、毎度のように、いつでも受け入れるよとおっしゃっていただいてきました。

文系出身のたいして学のないエンジニアで、今まで一つのお客さんのところで長く仕事をしており、関わった仕事の種類も少ないため、お役に立てるのか不安な所だったんですが、色々と話をしているうちに、ずいぶんと高く買って下さっていまして。
今のお客さんはとても大事なお客様なので、おふたりとも、もう少しだけ待ってください・・・と言っている間にこの世を去ってしまわれました。

実は、亡くなられる前日も、社員と一緒に呑むから来ないかと誘われていたのですが、納期の事や、友人たちの安否の不安もあるなか、度重なる余震のために寝付きも悪く、さらには停電対策のために、朝5時起きで会社にでかけたかと思うと、午後から夜まで仕事だったりと、不安定な生活が続いていたため、断ってしまいました。

そして翌日の電話で・・・急逝されたとの連絡があったのです。

非常に気さくなうえに、いつも笑顔が絶えない方で、そのうえ技術的にもしっかりしたものをお持ちの方でした。愚痴をこぼす時すら笑顔で冗談交じり。物腰が穏やかな、裏表のない方でした。

何度か二人で話をする機会もあったのですが、よく話されていたのが、日本の技術者は冷遇されすぎているという事でした。日本ではなかなか技術者がそれなりの立場につくこと無く、文系の人たちに支配され過ぎていると。技術者にももっとスポットライトが当り、より良い環境で仕事が出来るようにできないものかと話していらっしゃいました。

勉強会の話をした時には、そういうの良いよね、技術者が人前にたつのも、技術者同士が積極的に交流をする機会というのも重要で、縁とは不思議なものだから、どんな付き合いも、好き嫌いや損得を超えて、まっすぐに向きあってごらんというような事をおっしゃって頂いたものです。

実は、先週のQt勉強会の日がお通夜で、勉強会での発表を断って通夜から伺おうかと思っていたのですが、なんとなく、自分も時間が取れれば勉強しにいきたいと以前おっしゃっていましたから、通夜の前にこっそりおいでになるかもなぁ、なんて思いながら、勉強会に参加しておりました。

お通夜は、その人となりを表すかのように、もう人が入りきらないくらいにごった返していて、身動きも取れない程だったと、告別式の日に伺いました。

僕はもともと人との付き合いが苦手な人間で、数回勉強会で発表した今でも、人前で話すのも実はかなり怖かったりするんですけどね。なんとなく、背中を押されて、引くなと言われた気がしています。
本当なら今年の後半には、ぜひ一緒に仕事をしていたいと考えていたのですが、もう少し急ぐべきだったでしょうか・・・。本当に残念でなりません。

告別式から明日で一週間。なんとか落ち着いて色々思いだせるようになりました。今日はこれまでのお付き合いとお言葉に心からの感謝と静かな祈りを捧げたいと思います。

今はまだ、冷静を装い、カラ元気な処も少しありますが、ご心配をおかけしないよう、しっかりと自分に出来ることをやっていきたいなと、そう思います。

2011年4月1日金曜日

できることから・・・

大変お久しぶりな隠者でございます。
皆様、ご無事に過ごしておられるでしょうか。今日は、技術日記をお休みして、すこしばかり仙台についてを書きたいと思います。

もともと、納期が間近で3月は忙しかった所に、突然古巣の宮城近郊を大地震が襲いました。人生の3分の1を仙台で過ごし、大学も仙台で通っていたものですから、友人、知人の消息が気になってしまって。自宅の近郊や職場では何度か停電もしているため、仕事も先に進まずですが、色々と心配事も重なって、少々きつい日々を送っていました。

特に、就職して仙台を離れる直前までは、若林区に住んでいたこともあり、その惨状には心が痛む日々です。数人の友人たちとは連絡が取れましたが、大学時代にお世話になった方々や、気仙沼、福島近郊で職についた方々とは連絡が取れず、馴染みだったあの店の現状等も、わからないまま今日に至っています。

大学卒業後は仙台を離れてしまい、忙しい仕事に追われるようにして暮らしていたため、すっかり疎遠になってしまっていたので、こうなってしまうと連絡の取りようもない状況です。連絡が取れていない方々も、なんとか無事にいて欲しい、そう思うばかりです。

そんな中、本日届いた仙台在住の友人からのメールには、概ねこんなことが書かれていました。

  • 基本的に物資が全く足りていません
  • ガソリンは2時間〜6時間並んで買うような状態。場所によってはリッター200円
  • お店の中はがらんとして品物がほとんどない
  • 沿岸部では、ちぎれて転がった遺体、電柱や木にひっかかった遺体、目を見開いたまま車のなかで発見される遺体等、地獄絵図です
  • 空港も新幹線もなくガソリンもなくて車が使えないので帰省も難しい
  • 自宅にはまだガスが戻っておらず、震災以後、シャワーのみの生活です
もちろん、同じ市内でも被害の大小はあり、品はなくても普通に近い生活を始めてる方もいるとのことですが、映像にもならず報道されない現実が、やはりそこにはあるようです。

友人は不動産関連のお仕事ですから、おそらく、管理している建物を回るため、市内を色々見てらっしゃるのかと思います。毎日苦情が大量にきて気が狂いそうだと書きながらも、自分はまだ大丈夫、まだまだ困っている人もいますから、ほんの少しでも構わないので、被災地にできることがあればご協力下さいと締めくくられておりました。

エイプリルフールだよって最後に書いてないかなと、すこしばかり不謹慎な希望ももちましたが、これが、被災地の現状です。

僕も含めて日本人の欠点として、今、報道で一番流れる話題には興味をもつけれど、少し古くなった事を忘れてしまう所があります。原発の事、計画停電の事、関東に住んでいてもきついこともあるけれど、できれば、現地のことを思い、できるご協力はぜひお願いしたいと思います。日本赤十字社さんが義援金を受け付けています。

僕自身、何かできることがあればと、幾許かの義援金を送ったり、こちらへの転居を考えてる知人の相談に乗ったりもしてきました。ただ、どうにもそれが精一杯でして。
体力のないプログラマ。被災地に駆けつけて何かをするなんていう勇気を持たない、この上なく情けない身の上ですから、関東で何かできることはないだろうかと考えた結果、停電の苦労があろうが、仕事のては止めず、税金や義援金に回せるお金を少しでもつくりながら、良いアイディアがあればコードを書こうかと考えています。

アイディアはあるけど、プログラムはできないという方がいらっしゃったら、ぜひ声をかけてみてください。