もう一つ、このエントリーだけ・・・。
先週の木曜日、個人的に交友のあったある技術会社の社長さんが亡くなられました。享年41歳。
もともとずいぶん昔から退職を考えていて、色々相談させていただいてる方に一度合わせるよと言われてお会いしたのが1年ちょっと前くらいでしたでしょうか。初めての飲み会は平日の夜23時スタートという異例の飲み会で、翌朝まで飲んでいました。
結局始発まではもたずに、朝一番にタクシーに乗せられて自宅まで戻り、シャワーを浴びて出社・・・なんて事になったわけですが、それはそれなりに、非常に楽しい時間で、それ以来、その時のお二人には何度もごちそうになり、毎度のように、いつでも受け入れるよとおっしゃっていただいてきました。
文系出身のたいして学のないエンジニアで、今まで一つのお客さんのところで長く仕事をしており、関わった仕事の種類も少ないため、お役に立てるのか不安な所だったんですが、色々と話をしているうちに、ずいぶんと高く買って下さっていまして。
今のお客さんはとても大事なお客様なので、おふたりとも、もう少しだけ待ってください・・・と言っている間にこの世を去ってしまわれました。
実は、亡くなられる前日も、社員と一緒に呑むから来ないかと誘われていたのですが、納期の事や、友人たちの安否の不安もあるなか、度重なる余震のために寝付きも悪く、さらには停電対策のために、朝5時起きで会社にでかけたかと思うと、午後から夜まで仕事だったりと、不安定な生活が続いていたため、断ってしまいました。
そして翌日の電話で・・・急逝されたとの連絡があったのです。
非常に気さくなうえに、いつも笑顔が絶えない方で、そのうえ技術的にもしっかりしたものをお持ちの方でした。愚痴をこぼす時すら笑顔で冗談交じり。物腰が穏やかな、裏表のない方でした。
何度か二人で話をする機会もあったのですが、よく話されていたのが、日本の技術者は冷遇されすぎているという事でした。日本ではなかなか技術者がそれなりの立場につくこと無く、文系の人たちに支配され過ぎていると。技術者にももっとスポットライトが当り、より良い環境で仕事が出来るようにできないものかと話していらっしゃいました。
勉強会の話をした時には、そういうの良いよね、技術者が人前にたつのも、技術者同士が積極的に交流をする機会というのも重要で、縁とは不思議なものだから、どんな付き合いも、好き嫌いや損得を超えて、まっすぐに向きあってごらんというような事をおっしゃって頂いたものです。
実は、先週のQt勉強会の日がお通夜で、勉強会での発表を断って通夜から伺おうかと思っていたのですが、なんとなく、自分も時間が取れれば勉強しにいきたいと以前おっしゃっていましたから、通夜の前にこっそりおいでになるかもなぁ、なんて思いながら、勉強会に参加しておりました。
僕はもともと人との付き合いが苦手な人間で、数回勉強会で発表した今でも、人前で話すのも実はかなり怖かったりするんですけどね。なんとなく、背中を押されて、引くなと言われた気がしています。
本当なら今年の後半には、ぜひ一緒に仕事をしていたいと考えていたのですが、もう少し急ぐべきだったでしょうか・・・。本当に残念でなりません。
告別式から明日で一週間。なんとか落ち着いて色々思いだせるようになりました。今日はこれまでのお付き合いとお言葉に心からの感謝と静かな祈りを捧げたいと思います。
今はまだ、冷静を装い、カラ元気な処も少しありますが、ご心配をおかけしないよう、しっかりと自分に出来ることをやっていきたいなと、そう思います。
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